米就業者数１５万人増、予想を下回る　８月雇用統計

朝日新聞デジタル 9月2日(金)23時8分配信

　米労働省が２日発表した８月の雇用統計で、景気動向を敏感に反映する「非農業部門の就業者数（季節調整済み）」は７月より１５万１千人増えた。専門家予想（約１８万人増）を下回り、市場の「９月利上げ」観測がやや後退した。

　失業率は７月と同じ４・９％となった。市場予想は４・８％だった。

　就業者数は７月の伸び（２７万５千人増）から減速したが、過去３カ月の平均は２３万２千人で、２０万人の大台は超えている。ただ、物価に影響を与える賃金は前年比２・４％増で、伸びは減速した。市場が予想する「９月利上げ」の確率は、発表前の２４％から２１％に下がった。